あたしは窓の外を見ながら、満面の笑みでカケルちゃんにそういった。 「あー、ホントだ」 自分の勉強机に座って、塾の宿題を黙々とやっていたカケルちゃんは あたしの言葉に適当に返事をしただけで外の景色を少しも見なかった。 「もう、カケルちゃん。適当に返事しないでよー」