新しい道

その様子を見ていた人がいた。

その人は、お嬢様みたいな雰囲気だった。

その人は、こっちに向かって歩いてきている。

なんか嫌な予感が…。



「時雨様。私、朝比奈柚香といいますの。
どうぞよろしく。」


とか、お嬢様みたいなこと……。

まぁ、お嬢様だけど言ってる。

とりあえず、俺は無視することにした。

「はい、座れー。   ほら。そこのA組女子!!」


担任は、朝比奈のことは何も言わない。

ひいきしてんだろーな。

「あんた帰りなよ。 ここのクラスじゃないじゃん。」

「わたしはいいのですよ。」

とか、言って帰らない。


めんどくさいからほっとくことにした。
その後もまた話しかけてきたけど、


すべて無視した。


俺はそういう冷淡なやつだと理解させるために。