リビングに戻ると、鈴さんもいた。



「…鈴さん、杏樹に飲み物を。」

「かしこまりました。」



その後は沈黙が続く。

この2人は話好きで、沈黙なんて言葉を知らないんじゃないかってくらい。

本当に重要な話なのかもしれない。



「杏樹さん。どうぞ。」

「ありがとう。」



これは、私の大好きなアップルティー。

しかも滅多に出てこない。

鈴さんは、私が緊張していることをわかっているのかもしれない。



ありがとう、鈴さん。