その日の夜は
部屋から空を見た。

天気が悪い日が続いていたので
久しぶりに星が綺麗に見えた。


星を見ながら先生の事を想う。

貴方が先生じゃなかったら良かったのに


私がもっと早くに貴方に逢えてたら良かったのに。


少し前ならとても辛かった事実が
今は小さな奇跡に感じられた。

"貴方が先生で、私が生徒だったから
きっと出逢えたんだ。"

そんな事を運命だと信じていた。



"先生と同じ大学に合格したら
そのとき先生に想いを告げる"


これが私の一つの決意。


結果なんて分かっているけど
後悔したくないから。
自分に沢山の経験をさせてくれた恋として想い出にしたいから。
色んな想いを乗せて、失恋確実の告白に向かって前へ進もうと思った。





...神様が意地悪したのも気づかずに。