高橋は部活カバンの中から、タオルを取り出して、私に渡した。 そのタオルは、白くて、端に紺色の糸で縁取りがしてあった。 なかなか、シンプルでかっこいいデザインじゃん。 高橋に、 「裏、見てみ。」 と言われて裏返すと、黒い糸で、『ICHIGO❤』と刺しゅうしてあった。 「わぁ……、愛がこもってるね。」 「そうか…?」 高橋は、迷惑そうに言った。