私は後ろの席の満に話しかけた。 「ねぇ、 あの人たち誰?」 満は私の目線の先にいる女の子を見ると、いやそうな顔をした。 「髪の毛が長いほうが黒沢さん。背の低い方が嶋田さん。 黒沢さん自慢ばっかするから、私、好きじゃないんだ。」 そして、ちらっと高橋を見た。 「黒沢さんって、高橋のこと好きなんだよ!! ほら、同じ係りでしょ?」