太陽が、キラキラと眩しい季節になった。 教室の窓を全開にしていても、汗が止まらない。 「暑い暑い暑い~~~~!!!」 「ばか、こういうときは、暑いって言ったやつが負けなんだよ。」 高橋は、机に突っ伏して叫んだ私に頭をノートで叩いた。 『負け』って……なんだよ。 高橋には、まだ、何も聞いていない。 それはタイミングとかの問題ではなくて、 ただ単に、私が意気地なしだというだけの話だ。