蓮達には何時に出て行くかを言っていない。 そのため、なかなか出て行かない私を見て安心したのか、蓮はお風呂へ行き、他の皆も自室へと戻って行った。 出て行く前に声を掛けた方がいいかな? でも、一応言っておいたから総と出かけたんだって分かるよね。 そう思い至り、静かな廊下を歩いて蓮の家を出る。 「あぁ、今夜も満月か…」 誰も周りにいないため、口調が黒猫に変わる。 前の仕事のときも満月だったな、何か縁でもあるのかな? そんな冗談半分の思考を打ち消し、今日の仕事場である繁華街へと歩いて向かう。