『キーンコーンカーンコーン』 校内に鳴り響くチャイムが放課後になったことを告げる。 「学校も終わったし、倉庫へ行こうか」 朔はチャイムが鳴り終わると同時にゆっくりと立ち上がり、皆に声を掛けた。 「は~い」 「早く寝たい……」 陽は元気よく飛び出していったけど海斗は凄く眠そうだな……昨日はそんなに夜遅くまで起きてたのかな? 「由美も行くぞ」 「あ、うん」 蓮の手に名残惜しさを感じながらも、皆の後に続いて屋上をあとにする。