「あ、そうだ…お昼が出来たから蓮と由美ちゃんを呼んでくるように、律さんに言われてたんだった」



お昼………そういえばお腹減ったな…。



「そうか…由美行くぞ」



「うん」



立ち上がった蓮は私に手を差し出してくる。



私はその手を力強く握った。



「僕らも行こうか」



微笑ましいものでも見るような目で私達を見ていた朔たちも、少し距離を開けてついて来る。



気持ちが通じ合えて舞い上がっている私は蓮の温もりをもっと感じたく、その腕に擦り寄る。



それに応えるように柔らかく微笑む蓮を見ながら、まだ見ぬ明日への期待を膨らませた。