血の滲み始めた唇が痛々しく、止めさせようと手を伸ばすと、 「由美はあいつをどう思ってる…?」 その手を掴まれ、蓮と視線が合った。 あいつって恭輔のことだよね? 「どうって………優しくて、頼りになる兄…みたいな感じかな」 「そうか……お前等、外に出ててくれ」 それを聞いて険しい表情が少し緩んだと思ったら、急に朔たちに外に出るように頼んだ。 蓮の様子を心配していたが、皆は黙って出て行く。 出て行く寸前に、朔が目で『蓮を頼む』と言っていたように見えた。