「由美が気付いていないだけで顔にしっかり出てる」 そう言い嬉しそうに笑いながら頭を撫でてくる蓮。 その手が心地よく、目を閉じ身体を預けた。 「由美って猫みたいだな」 「言えてる。自由気ままで自由奔放だけど、懐いた人には気を許してるところとかね」 ……それたっちゃん達にも言われた事がある。 あと、いつどこへ消えるか分からなくて、危なっかしいって言われてたな。 「そんなに気持ちいいか?」 「ん、これ好き」 蓮の手は温かく、安心できる。