「じゃあな……お前を心から笑わせた奴らだ。大切にしろよ」
私が車から降りると恭輔はすぐに車を出した。
最後に言った言葉の意味が理解できず、走り去っていく車を目で追っていると、誰かに後ろから抱きしめられた。
「……心配した」
「ごめんね……皆にも心配かけちゃった」
後ろから包み込むようにして抱きしめてきた蓮は、私の耳元でそっと囁いた。
そんな蓮の仕草にドキッと心臓が跳ねる。
「ゆみりん、もう帰ってこないかと思った……」
やっぱり陽はチワワだ……可愛い。
「そんな訳ないのに…」
不安そうに見つめてくる陽に苦笑を漏らす。
こんなにいい仲間をそう簡単に手放すはずがない。
寧ろ、私がいつ愛想をつかされるか心配してるぐらいだよ。


