「じゃあ、俺らは帰るとするか。絞っていく作業は手伝えよ」
「……分かってますよ。由美のためですからね」
恭輔と理事長、鬼教師はそう言うと立ち上がりドアへと歩き出した。
「あ、そうそう。由美の情報が手に入ったら教えてくれ。だが深追いはするな、相手を侮ると痛い目を見る。後はこっちの情報も流してやる」
振り返った恭輔はそう言うと、部屋を出て行った。
「蓮、由美ちゃんを助けるにはこの世界の闇を見ることになる。……それでもやるんだな?」
恭輔たちが出て行ってすぐ、親父が真剣な表情で問いかけてくる。
「当たり前だ。由美のためならどこまでも行ってやる」
「そうか。なら、何も言う事はない。頑張れよ…出来るだけこちらでも情報は集める」
ふっと険しい表情を緩めた親父も部屋を出て行った。


