「夜叉は止めろ。名前でいい………お前等もな」
こいつ……恭輔は俺と海斗を指差してそう言い放った。
「ああ」
「分かった」
俺らが頷くと満足そうに話し出した。
「今回お前等を襲ったのは由美の両親だ。いくら小規模といえど一応は裏会社……族じゃ相手にならねぇ。
だから責任を感じたあいつは行動を開始した。
お前等には情報がないが、由美は分かってるから潰せた。………だけど、焦ったんだな」
由美の両親………由美を苦しめた元凶…。
ギリッと拳を握り締め、憎悪を押さえ込む。
今は感情に振り回されている場合じゃねぇ…。
それに…由美が焦る理由は何だ?
黒幕が分かっているのなら焦る必要なんかないだろ。


