「目に何も映ってなかったんだよ。
真っ黒に闇に染まっていた。
俺も伊達に何年も裏にいる訳じゃねぇ……だが、あそこまで深い闇を…ましてやたった5歳の少女が持っているのを見たことはなかった。
前にも後にもそれ以来見たことはねぇな」
今の由美からは想像できなかったため、簡単に信じられる話ではない。
時々、陰ることはあったが真っ黒じゃねぇ…むしろ光輝いていた。
「信じられないのは当たり前だ。最近、やっとあそこまで回復したんだからな」
「そうですね。俺らが最初に会ったときはまだ心に巣食う闇が大きくすぎて今にも壊れそうでしたからね」
悲しそうな表情でポツリと呟いた理事長達を見て、疑問が出てくる。
理事長達は何者だ?あの時の実力といい…何故、由美のことを詳しく知っている?
「理事長達は何で由美の事情を詳しく知っている?それにあの実力……何者だ?」
流されないよう、誤魔化されないよう真剣な眼差しを向ける。


