「ああ、俺は聞く」
俺が頷くと、他の3人も力強く頷く。
皆の瞳に宿る力強さが、その意志の強さを物語っている。
皆が求める存在…それだけ由美の影響力は大きい。
「そうか……ならまずはあいつの正体からだな」
「正体?」
恭輔はため息を1つつくと、真剣な表情に切り替え話し出す。
「ああ。由美は一時期その名を馳せ、今でもその存在を欲しがる輩がいる。
………《 黒猫 》。聞いた事あるだろ」
黒猫って言えば……
「喧嘩は負けなし、ハッカーとしても有名。どこの会社も競って取り込もうとした存在…」
呆然と立ち尽くした朔が並べた黒猫の噂。
俺ら銀狼も取り込もうとした時もあった。
それが由美だったのか?


