「おい、何の話だ」
2人だけで話を進めていく私達に痺れを切らした蓮が司さんに詰め寄るが、ピクリとも反応しない。
「司さん?」
朔も黙り込む司さんに不安を覚えたようだ。
「ああ、何でもない……由美ちゃん、その人をここに呼ぶ事はできるか?」
やっと反応を示した司さんの瞳は揺らぎなく、決心がついたのだろう……恭輔に会う決心が。
それほど恭輔の存在は大きい。軽い気持ちで話し合える相手じゃない。
「はい、すぐにでも呼べますよ」
「なら頼む」
校門で別れてすぐに来たメール……そこには司さんのことが書かれており、この家の近くで待機しているという内容だった。
流石というべきか……私と別れてすぐに調べたにしては多すぎる情報量。
そこから情報網の広さを改めて実感した。


