「そんなに心配されるほどでもないですよ。寧ろ、あそこはいいところです」
ははっと乾いた笑いをすると、司さんは下がっていた顔を勢いよく上げた。
その顔は驚愕に染まっている。
今日は珍しく司さんの考えていることが手に取るように分かるなぁ……まぁ…、それだけ私が衝撃的な事を言ってるからだろうけどね。
「2つも……そっちはいつから?」
「……生まれたときから」
これできっと分かるだろう………私の抱える闇が…。
「……規模は?」
「小規模です」
「……そうか」
司さんはそれきり黙ってしまった。
…追い出されるのかなぁ。
今まで居座らせてもらえただけ奇跡なんだろうけど……ここを…離れたくないな。
私には生まれたときから明るい道は用意されていない。
どうにもならない事なのに、改めて考えると悲観的になってしまう。


