「うん。今日はなかなか眠くならなかったの」



「そうか。でも、もう寝るぞ」



そう言ってベットへ入ってきた蓮は、私を引き寄せて目を閉じる。



もう寝ちゃうなんて寂しいなと思ってしまうのはベリアルに会ったからなのだろうか…。



苦笑を漏らしながら頬に軽くキスを落とす。



「……蓮大好き」



そのまま私も寝ようとしたが、いつの間にか大きな手が後頭部に添えられて、優しいキスが降ってきた。



もう寝てしまって気がつかないだろうと思って気を緩めていたから、簡単に舌の侵入を許してしまう。



「ん……んぅ」



かなり長いキスで酸欠になり、ギブアップと伝えるようにペシペシと胸を叩くが、やめる気配がまったくない。



身体の力が抜け、意識も朦朧としてきた頃にやっと満足したのかゆっくりと離れていく。