好機だとニヤニヤ笑いながら持っていた鉄パイプを高々と振り上げ、頭目掛けて振り下ろしてくる。
っーくそっ。
それをギリギリで何とか避け、相手の鳩尾に体重を乗せて拳を入れた。
男達が動かないことを確認して安心した私はその場に腰を下ろす。
……こんな時に…まぁ、殺られなかっただけ良しとするか…。
未だに回っている頭を押さえて治まるのを待っていると、向こうの路地から人の気配がこちらへ向かって来た。
またピンチか……早く治まってくれよ。
壁を支えに何とか立ち上がり、向かってくる気配に視線を向ける。
「………は?」
思わず気の抜けた声を出してしまった。
なぜなら路地の1つから出て来たのは男……それもいつかの変な男だったから。


