解決策の見つからない毎日。どんどん大きくなる被害に焦りが募る一方。
次はさらに多くの人が被害に合うかもしれない。……もしかしたら死人も出るかもしれない。
……どうすれば銀狼を救える。
その日もいつも通り黒猫として繁華街へ行く。
最近は黒猫を取り込もうとする他の会社や族が増えてきて、行動がし難くなった。
今までほとんど現れなかった黒猫に、これを好機と思った者達が動き出したためだ。
いくら弱い奴らが集まったって私を取り込めるはずがないんだから、さっさと諦めて欲しい…。
こっちは駒潰しに必死だってのに…。
今日も何とか雇われた男達を潰して蓮が帰ってくる前に家へと戻る。
寝る支度をして、ベットへ潜り込むと廊下に気配が現れた。
カチャッと小さな音を立てて入ってきた気配。
当たり前だが入ってきたのは蓮。
いつも通りだったのはそこまでで、その左腕に痛々しく包帯を巻いて戻ってきた。


