「そうか……」
司さんはそれだけ言うと黙り込んでしまった。
きっと今ある情報を整理してるんだろう。
冷静にならなければ、正解は導き出せない……司さんはやっぱり上に立つ人間だね。
「親父はあいつの事を知ってんのか?」
蓮は私達の会話を理解出来なかったのだろうけど、恭輔の名前に司さんが反応したのを見て、何か知っていると思ったんだね……それに他の3人もか。
「まぁな……」
珍しく歯切れの悪い返事をするところを見ると、それだけ動揺していることが伺える。
「教えろ」
いつもなら気にするはずのそれを、今の蓮は全く触れず、司さんの持っている恭輔の情報を欲しがった。
「お前にはまだ早い」
けど、さっきとは打って変わってはっきりと返事をした司さんに、蓮の頼みはバッサリと切り捨てられた。


