そんな気持ちを悟られないよう車に乗り込むとゆっくりと発進する。
「由美、今日も家に向かうけどいいか?」
「うん。今日も遅くなる?」
そう問いかけるとチラリとこちらを伺い見て、申し訳なさそうに眉を下げる。
「ああ……最近時間が取れなくて悪い」
そう思ってくれてるだけで十分だよ。
仲間がやられてるのに、時間を作ってくるようだったらきっと殴っちゃうな。
「ううん、気にしなくていいよ。そのかわり、早く解決して遊ぼうね」
蓮の気を楽にしようと明るく振舞う。
「ああ、終われば好きな所へ連れてってやる」
蓮は疲れの見える顔をしているが、力強く頷いた。
それに少し安心する。総長が気落ちをしたら、下も崩れてしまうから。


