「迎えが来たよ」
そう告げると、陽は待ってましたとばかりに飛び起きる。
「行くか」
歩き出した2人に続いて車へと向かう。
もうほとんど生徒がいなくなった校内を出て、車まで行くと久しぶりに蓮が乗っていた。
「蓮……どうだった?」
海斗は着くなり蓮に小声で何かを尋ねた。
「ダメだ」
「そうか…」
良くない返事だったのか、海斗はあからさまに肩を落としてバイクの所へと向かっていく。
……このタイミングだと、昨日の男たちのことかな…。
だとしたらこちらに有益な情報は持ってなかったんだろうな。
自身の推測だとしても少しだけ期待していた分、気分は沈む。


