「そうか、気をつけて帰れ」
それだけ言うと、走ってすぐにその場を離れる。
後ろで康が何かを叫んでいたが、気にせずに家まで走って行く。
家の近くまで来ると、いつもの公園で服装を変えて部屋へと入る。
黒猫の変装グッズをクローゼットの奥のほうへと隠し、寝る準備を済ませてベットへと潜り込む。
さっき康を襲った男達が何か情報を持ってるといいけど…。
微かな希望を胸に抱きながらも、心のどこかでは可能性の低さを感じている自分がいる。
あんな弱い奴らが黒幕の重要な情報を知ってるわけないし……これからどうしようか…。
銀狼の仲間に捕らえられたであろう男達の事や、これからの対策を考えながらモヤモヤとした思いを持ち、頭がすっきりしないまま眠りについた。


