「じゃあな、お前も餓鬼のお守り頑張れよ」
私に向けていた視線を蓮に移すと、ニヤリと意味有りげに笑い、校門近くに停めてあった愛車で去っていった。
「蓮が餓鬼だって……結構当たってんじゃね?」
「れ、蓮が餓鬼……っく」
海斗と陽は恭輔の餓鬼発言が気に入ったご様子。
2人は蓮にさり気なく視線を向けながら笑っている。
「胸糞わりぃ…」
餓鬼扱いされた蓮はというと、恭輔の去っていた方を睨みつけながら舌打ちをしている。
これを誰が宥めるんだよ……恭輔の馬鹿。
「とりあえず帰ろう」
周りの生徒の視線が多く集まるここに、いつまでもいるわけにもいかず、苦笑を漏らす朔の一言で皆が蓮の家へと向かう。


