「………はぁ。ここにいたのか…」 慌てた様子で入ってきた蓮は、私の姿を捉えるとため息をついて肩の力を抜いた。 「あら、慌てすぎよ。冷静に考えれば分かるじゃない」 律さんは安心しきっている蓮を見て笑った。 「……由美、出歩くんじゃねぇ。何かあれば俺を起こせばいいだろ」 そこまで怒らなくてもいいのに…。 「だって朝早かったから、起こさない方がいいかなって思ったの」 「そんな事気にしなくていい。……分かったな?」 頭を撫でながら諭すように言ってきた。