「じゃあ、そこのソファーにでも座っていてね。すぐに持ってくるわ」 「ありがとうございます」 律さんはまた微笑むと、冷蔵庫の方へと歩いていった。 律さんが戻ってくるまでの短い間、さっきの言葉を思い出してニヤける。 一般的な母親がどんなものか私は知らない。 でも、律さんが本当の母親だったら幸せだっただろうな。 もっと早くこの家族に会いたかった……いや、会えたこと自体が奇跡だ。