テレビからはゴーンゴーンと除夜の鐘が鳴り響く。 目的を果たしたことによって、我慢していた睡魔が満足感に浸っていた私を襲う。 そんな私を蓮はゆっくり抱き上げた。 「朔、俺らは寝る……そいつらは頼んだぞ」 「うん、おやすみ」 「ゆみりんおやすみ~」 「ゆっくり休めよ」 その声を聞きながら蓮と部屋を出た。 静かな廊下を通り、私達の部屋へと向かう。