「おまたせ」 ドアを開けながら声を上げると、皆の視線が集まる。 「いい匂いがする~」 入ってすぐに飛びついてきたのは目を輝かせた陽。 「そんなに慌てなくても誰も取ったりしないから、早く食べたかったら戻っておいで」 「……は~い」 興奮する陽に黒い笑みを向けながらいつも通りの口調で話しかける朔。 朔に怯えた陽は顔を真っ青にしてさっさと席へと戻った。 相変わらず陽は落ち着きがないなぁ。 笑いを堪えながら皆にお皿を配っていく。