「由美、こっちへ来い」



名前を呼ばれ、毛布に包まりながら蓮の傍によると抱きしめられた。



思っていた以上に温かい蓮の腕の中が心地よく、丸くなりながら擦り寄る。



「まだ、寒いか?」



「ううん、蓮が温かいから大丈夫」



蓮の腕の中でウトウトとしていると、皆が何かを話し合っているのが聞こえたが、ほぼ意識がなかった私に内容は聞き取れなかった。