ふふっ、蓮からプレゼント……夢みたい。



首元で揺れるネックレスを触りながら微笑むと、突如腰に回された腕。



下げていた顔を上げてそちらを見ると、チュッとリップ音をわざとらしく鳴らしてキスをしてきた。



「……こんなところで恥ずかしい」



「くくっ、ならもっとしてやろうか?」



周りをキョロキョロと確認しながらそう言うと意地悪な笑みを浮かべた。



「ここはヤダ」



「ここは?じゃあ、家に帰ったらいいのかよ?」



「………うん」



自分で言っておきながら顔に熱が集まる。



蓮はというと、目を見開いて驚いていた。



「……俺を爆発させる気かよ」



額に手を当てて、はぁっと深くため息をついた蓮は、ボソリとそんな事を呟いた。



意味を理解しようとしたが、その前に力強く抱きしめられて意識が蓮へと向いた。



「まぁいい。それよりも他に欲しい物はないか?」



「うん。これを貰ったから満足だよ」



ニッコリと笑ってそう言うと頭を撫でられた。