「……恭輔?」 ぼそりと呟いた私にいち早く蓮が反応した。 「知り合いか?」 蓮がそう聞いてきたのとほぼ同時に恭輔がこちらを向いた。 「由美、やっと帰ってきたか」 その一言で、周りに集まっていた皆が一斉にこちらを向いた。 だが、今の私にそんなの事は気にならない。 なぜ恭輔がここにいるのか不思議で仕方なかったから。