着いた部屋は今まで使っていた部屋よりもさらに広かった。



「……広い」



「そこまで広くねぇよ」



流石お坊ちゃん、一般人と感覚が違う。



呆然と部屋を見渡していると、



「ほら、もう寝るぞ」



いつの間にかベットの上に移動していた蓮は身体を倒し、寝る体勢になっていた。



私はベットへ近づき、蓮の胸へと潜り込む。



……温かい。やっぱり蓮の腕の中は好きだなぁ。



蓮にぴったりくっついて目を閉じると、優しく包み込んでくれる大好きな温もり。



「ん、おやすみ蓮」



「ああ、おやすみ」



久しぶりの仕事で疲れたのもあって、ベットへと入った途端に睡魔が襲いそのまま心地よい眠りについた。