「陽菜、」



また、名前を呼ばれた。

そんな風に……そんな風に呼ばないでください、先輩。



私、先輩にそんな風に呼ばれちゃうとものすごく熱がある気分になるんです。



耳の奥が熱くなる。


心臓がキュッとなって。




「…あれ?陽菜ちゃん」


「…!!」