ーっ寒いっ! 今の季節は冬。 1月中旬。 凍りそうなくらい寒い日。 私はバス停で雪が降る中、 傘もささないで立っていた。 「寒い…」 私は呟いた。当たり前だ。 …いつの間にか隣に男の人が。 私と同じ中学生くらいだ。多分。 ーばさっ。 「うっ…はあ…」 何かを被せられた。 「寒いんだろ、着ろよ。」 君はそれだけ言って黙っていた。 「…え、でも…」 私が何を言っても答えない。 君は私に暖かい笑顔を見せた。