「中に入れ」
エルフィノがそう言って、あたしを檻の中へ入れた。
と、その時。
“ドーンッ”と凄い爆発音がしたかと思うと、その煙の中から、およそ、この場にそぐわぬ物を持って駆け込んで来た人物がいた。
肩にバズーカー砲のような物を担ぎ、腰に剣を提げていた。
その人物とは、まぎれもなく、
「ルイス王子!?」
だった。
王子は、こっちに向かって走りながら、肩のバズーカー砲を投げ捨て、腰の剣を抜いて、エルフィノに突き付けた。
「はるかを、そこから出してもらおうかな」
そして、そのままの状態で、もう片方の剣を抜き、
「伏せてろ!」
そう言って、一気にスパッと檻の上半分を切り、あたしに逃げるように言うと、片方の剣を鞘に納め、エルフィノを正面から見据える。
その動きは鮮やかで、洗練されていて美しく、あたしは、急場も忘れて見惚れてしまった。
エルフィノがそう言って、あたしを檻の中へ入れた。
と、その時。
“ドーンッ”と凄い爆発音がしたかと思うと、その煙の中から、およそ、この場にそぐわぬ物を持って駆け込んで来た人物がいた。
肩にバズーカー砲のような物を担ぎ、腰に剣を提げていた。
その人物とは、まぎれもなく、
「ルイス王子!?」
だった。
王子は、こっちに向かって走りながら、肩のバズーカー砲を投げ捨て、腰の剣を抜いて、エルフィノに突き付けた。
「はるかを、そこから出してもらおうかな」
そして、そのままの状態で、もう片方の剣を抜き、
「伏せてろ!」
そう言って、一気にスパッと檻の上半分を切り、あたしに逃げるように言うと、片方の剣を鞘に納め、エルフィノを正面から見据える。
その動きは鮮やかで、洗練されていて美しく、あたしは、急場も忘れて見惚れてしまった。