彼方へ

「さすがの王子も手出しできまい。

 この女の命が惜しくば、1人で私の所にくるがいい。

 もし、下手な真似をしようものなら、この女は殺す!

 ま、せいぜい気をつけて来る事だな」

そう言って高らかに笑いながら、あたしを引っ張り、そして、いつの間にか後ろに出来ていた光の渦の中へと、飛び込んだのだった。




気がつくと、牢の中にいた。

「ちょっとーっ!

 ここからだしてよーっ!

 ねえってばっ、聞いてんのー!?」

呼べど叫べど、返ってくるのは沈黙ばかり。

「ねぇ!

 誰も居ないの!?

 居るなら返事くらいしなさいよねっ!」

……。

うーん。

やっぱ、誰も居ないのかなぁ。

そう思って、一体どうすればここから出られるものかと考えていると、いきなり胸元が光だし、そしてそこから光が伸び、壁に当たって何かを映し始めた。

何だろ?

と思って、じっとそれを見ていると、それは次第にはっきりしていき、そこに王子達の姿を映し出したのだった。