「困るも困らないも、何でそんな……

 2人ともどうしちゃったの?

 何か変だよ。

 あたしが気を失ってた時に何かあったとか?」

まくしたてるように早口でそう言って、クリスと王子、2人の方を見ると、真剣な顔してこっちを見てた。

どーしたっていうのよっ!

そこであたしが困ってると、向こうから泉がやって来た。

話し声が聞こえたんで、気にして来てくれたんだ。

「3人して何やってんの?

 はるか、おいで」

泉ーっ!

このままだったらどうしようかと思った。

「あんた達の気持も解るけどね。

 はるかの事、も少し考えてあげけたら?

 いきなり2人に詰め寄られて、答えられる様な事じゃないじゃない。

 クリスは解ってるでしょ。

 はるかの性格。

 だったら、いちいち細かいこと気にしないの。

 この子のお節介は今に始まった事じゃないんだから

 じゃ、そういう訳だから」

あたしは、泉に連れられて、部屋に戻って来た。