彼方へ

「実行に移すって、何を?」

思わずそう聞くと、

「それはね、
 
 好きになった子に、想いを伝える事さ」

えっ!?

「好きだよ」

考える間もなく、耳元で囁かれ、あたしはビックリして後ずさろうとしたら、つまずいて後ろに転びそうになっちゃったのよ。

すかさず王子が支えてくれたから、転びはしなかったものの、何といっても体勢がマズかった。

後ろに転びそうになったあたしを、前から手を引っ張って支えてくれたもんだから、その反動で、あたしは王子の胸に飛び込む形になっちゃって、傍から見たら、抱きしめられてるみたいに思われそうだ。

「ありがと」

そう言って離れようとしたら、急に、王子の腕に力が入って、あたしを身動き出来なくさせた。

「ちょっと、これじゃ動けない」

そう言って顔を上げると、すぐ上に王子の綺麗に整った顔があった。

「君は、オレを好き?」