「助けてくれて、感謝している。

 これからは、以前の様に協力を断ることはしない。

 お前の言うように、お前達の事を信じる事にしてみる。

 だから、また協力してほしい」

王子の質問の方は、簡単だったから、すぐに答えた。

「もちろんっ!

 これからもよろしく。

 みんなで頑張って国を救おうね!」

クリスの方の答えは、

「よく解らない。

 そこまで思いつめる程、誰かを好きになった事って、あたしにはないと思う。

 でも、なんで?

 クリスは、今そういう風に、誰かを思ってるの?

 あたし思うんだけど、思っているだけじゃなくて、そういう気持ちは、はっきり相手に伝えた方がいいと思うよ。

 じゃなきゃ、何も始まらないよ!」

そういう風に答えた。

すると、クリスはあたしの方を見て、綺麗に笑った。

次には王子が、

「そういう前向きな考え方は良いな。

 さっそく実行させてもらうかな。

 なぁ、クリス」

そう言って、クリスの方を見て、ニヤっと笑う。

何か、2人だけで解ってて、あたし、のけ者にされた気分。