そう、ここへ来てから、クリスはずっと不安だったのだ。

自分の腕からすり抜けて、はるかが他の所へ行ってしまいそうで……

そんなクリスの不安は、目的地に着いた時に、より一層重くなって、彼の上にのしかかる事になるのだった。