伝説の石かぁ。

その石があたしを選んでくれたんだ。

助けを求めて来てるのに、やっぱ断わったりしちゃいけないよね。

「フェルミナさん。

 2人と話があるから少し待っていてもらっていいですか?」

どうせだったら、あたし1人より泉とクリスにも来てもらった方が何かといいもんね。

はっきり言って、2人の方が頭もいいしあたしなんかより全然役に立つよ。

あたしがそう言うと、

「そりゃね。はるか1人じゃ危なっかしくって見てられないもんね。

 いいわよ」

これが泉。

「そうだね。

 はるかを1人で危険な所へ行かせる訳にはいかないね」

こっちがクリス。

2人とも行くって言ってくれて、ひとまず“ほっ”としたところで、フェルミナさんに話した。

すると、

「そうですか。そちらの方々にもご協力願えるとは、ありがとうございます」

そう言ってくれたんで、あたしはひとまずほっとした。

「それじゃあ、出発進行!」