彼方へ

そう思いながら見てたら、

その人、

全然気にしてないよって感じに優しく笑ってくれたの。

うわぁ……

この人、笑うともっと綺麗……

そのまま見とれているあたし達に、その人は軽く優雅に一礼すると、

「巫女様、お待ちしていました」

巫女?

そう言えば、あのお婆さんもそんな事言ってたっけ。

「初めから説明しなくてはいけないようですね」

あたし達があんまり えっ!? って顔してたからなのか、ゆっくりと話し始めた。

「申し遅れましたが、私はルイス・マルクス王子の側近のフェルミナ・アンナエウス・セネカと申します」

そう言って礼をした。

「今回の事は何分急な事でしたので、巫女様には事前にお知らせする事が出来ず驚かせてしまったようで申し訳ありませんでした。

 ...それでは本題に入ることにいたしましょう。

 その石をあなた方のどちらかが最初に握った時、凄い光が発せられたと思います」

そう言って、あたしと泉を見る。