彼方へ

「でも、そのお婆さん何だってはるかにペンダントを渡したんだろうね?」

そう言えばそうだよね。“巫女”って言うのも意味分かんないし。

「ねぇ。それって本当にはるかのじゃないの?」

「違うよ」

「じゃあ、何ではるかの事を持ち主だなんて言ったんだろう?」

だよね……

何の結論も出せないでいると、そのペンダントがうっすらと輝き出していた。



『お答えしましょう』

中から声が聞こえる。

空耳かと思ってペンダントをじっと見つめていると

もう一度、

『お答えしましょう』

泉とクリスの方に視線を向けると2人とも首を振る。

じゃあ、一体誰が?

そう思った次の瞬間、あたしたち3人は見知らぬ場所に立っていた。

ここは?

泉もクリスもキョロキョロと辺りを見回している。

周りには普通の住宅街があったのだけど、何か“ここ”は地球上のどこでもないような、けれど繋がっているような……

そんな、不思議な感じのする場所だった……