「王子が君に、王妃になってほしいって言ったのは知ってるよ。

 でも、王子の気持ちだけじゃなくて、ボクの気持ちも聞いておいてほしかった。

 決めるのは、君自身の問題だ。

 決めたら、皆に知らせてほしい」

え……

「でも、ボクとしては」

そう言って、その眼にうっとりするほど綺麗な微笑みを浮かべて言う。

「一緒に地球に戻ってほいしな」

あたしは、そんなクリスの言葉にボーっとしていて、いつの間にか、彼がそこから居なくなっているのに、気がつかなかったのだ。





夜もだいぶ更けた頃、あたしは、なんだか寝付けなくて、テラスまで出て来てみた。

するとそこに、久しぶりにレイリア姫の姿を見かけたの。

「どうしたの?」

声をかけてみると、レイリア姫は、ゆっくりと振り向いた。