前を見るとそこには…驚くほどカッコイイ男の子がぴぴまいを蹴り飛ばした後だった。

「あ…あり…がと。」

誰?
この人。

何か…ドキドキする。

「別に…。次からは気をつけろよ…」

そう言うとあたしの頭をなでてどこかに行ってしまった。

「恋の予感?陽彩。
頑張らないと!ファイトよ♪」
咲千恋がいってる事さえ聞いて無かった。

なんか頭からあの人が離れない…


名前、聞いておけばよかったかな…。

でも、もう遅いし。

あ~あ!
あたしのバカッ!

ふぅ…。
これを一目ぼれって言うのかなぁ…?

重い足取りで家に帰り、先ほどのイケメンの事を思い出しながら後悔する陽彩なのであった。