そしたら浜口は、クレーンゲームの景品のネコのぬいぐるみをジッと見つめてたんだ。


『―――ソレ欲しいのか?』


『えっ、あ、茶竹君!ごめんなさいついて行かなくて……』


『退いて。とってやるよ』


こう見えても卓磨・虎としょっちゅうゲーセン来てるから、ゲームは得意なオレ。


2~3回でネコのぬいぐるみをゲットして、浜口に手渡した。


「ありがとうございます茶竹君。大事にしますね、このぬいぐるみ♪」


帰らなければいけない時間が迫る中、浜口が改めてオレにお礼を言った。


「ああ…気に入ってくれたなら嬉しいよ」