「本っっ当にごめん!!」


映画の途中で寝てしまった茶竹君は、何度も何度も私に頭を下げる。


まるでさっきの待ち合わせ場所での私みたいだけど、こんなに謝られたらこっちが悪い事をした様な感覚になっちゃうよ………


「だから大丈夫ですって茶竹君!私気にしてませんからっ」


「でも……」


「茶竹君私が転びそうになって支えてくれた時、許してくれたじゃないですか!!だから茶竹君も、そんなに気にしないでください!!」


私は落ち込んでいる茶竹君を励まそうと、精一杯明るく振る舞った。


茶竹君は、優し過ぎる人なんだ。